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​コースを紹介しています!

​​教職大学院案内

鳴門教育大学数学科教育コースでは教職大学院生を募集しています(募集要項)。

​これまで、以下のような動機を持った方々が入学され、本コースで数学・数学教育を学んできました。

  (1) 学部で数学教育を学んだけど、引き続き深く学んでみたい。

  (2) 学校現場に努めているけど、抱えている課題を解決するために、数学教育学を学んでみたい。

  (3) 学部は教育学部以外の学部だったから数学の免許がないけれど、一から数学の教員を目指したい。

  (4) 社会人として働いていたけれど、数学の知識はあるから、その知識を生かして数学の教員を目指したい。

  (5) 就職するつもりだったけど、年度の後半になってやっぱり教員を目指したくなった。

▶ (1)、(2)の方に向けて,2年で修了できるコースをご用意しています。こちらは教職大学院に設置された講義や各研室でのゼミを通して数学教育学を学習・研究していくコースです。

▶ (3)、(4)の方には3年で修了できる長期履修生制度があります。1、2年次に学部の講義を履修することで以下の免許を取得することができます:幼稚園教諭専修免許状、小学校教諭専修免許状、中学校教諭専修免許状(数学)、高等学校教諭専修免許状(数学)

 また、2年次からは研究室に所属し、学部と同時並行的に教職大学院の講義を受ける形で、(1)、(2)の場合と同じカリキュラムで学んでいきます。過去には文系学部出身(例えば、文学部や経済学部)の方が入学されたこともありましたが、数学Ⅲ・Cは講義外における自らの課題として入学した後主体的にしっかり学習することで、無事修了されていますし、教科専門系の教員は高校の内容であってもしっかりと質問受付を行いますので、自分から積極的にアクションを起こしていける方であれば3年で修了することも可能です。また、学部での単位の取得状況等に応じて、入学後に長期履修制度から2年で修了できるコースに切り替えることも可能です。

▶ 年間を通して教職大学院入試を複数回行っているので、(5)の方でも受験していただくことができます(例年、2月ごろまで入学試験を実施しています。また、3月に2次募集がかかる場合もあります)。​

大部分がオンライン入試のため、遠方から受験していただくことも可能です。

​ また、事前申込制の大学院説明会を年4回開催しています(リンク:本コースでは教員と大学院生の双方が説明会に参加しています)。

▶ 本学には「教員採用候補者名簿登載期間延長制度を利用して修学する学生を対象とした授業料特別免除制度」もありますので是非ご検討ください(リンク)。

▶ 数学系の講義の概要や、大学院生の学生生活の様子をいろいろな媒体で紹介しています:

・大学院生によるコース紹介(リンク

・大学のYouTubeでのコース紹介(リンク

・Xでも日々の活動を紹介しています(リンク

鳴門教育大学​数学科教育コースの特徴

本コースは数学と数学教育学の双方の視点を大切にしている点に大きな特徴があります。

 

▶ 数学の特性を理解し、それを身につける体験をし、自らが数学に深く没頭していかない限り、何が数学として真正であるのかは見えてきません。自身の教え方が児童生徒の将来の数学学習に悪影響を及ぼすものになってしまわないかどうかを判断するためにも、自らの数学力は教育学に取り組んでいく上での前提といえます。

▶ 学習塾等も含めれば、児童生徒は基本的に毎日、自分が見たことのない問題に取り組んでいくことになります。従って、個々の内容理解もさることながら、見たことのない問題に取り組んでいくための着眼点を獲得していくことが大切になってきます(そうでない場合、意味を伴わない暗記に走らざるを得ない面があります)。しかし、そのためには、まずもって教師自身がそのような着眼点を獲得している必要があります。その意味でも、自らの数学力を鍛え、自らが着眼点を感得した上で、それを教育に落とし込む努力を重ねることが必要と考えられます。

 

▶ また、現状として、児童生徒には数学が何かたくさん問題がある非常にややこしいものに見えている場合が多いです。1つ1つの知識を繋げることができていないことから、一見解けているように見えても、実際には意味理解を伴わない当てはめで形式的に正しい答えに至っている場合も少なくありません。

 

▶ 探究をさせても、方法知を掴ませることなく、理解のよい児童生徒の考えだけを取り上げて授業を進めていくのであれば、表面上は児童生徒が数学を創っていく授業に見えたとしても、数学を苦手とする子どもにとっては余計に辛いものとなっている可能性があります。考えさせることは必要ですが、その前提として、「考えていくための方法論」を数学に基づいて明確にし、それを児童生徒に掴ませるためにはどのような教育を行っていかねばならないのかを考えていく必要があります。

 

▶ また、探究の結果得られた事柄を雑多な知識にしないためにも、(授業のまとめではなく)学習者自身の中で内容をどう整理していくのかについても考えていく必要があります。知識を想起しやすくするためには、内容(用いる事柄)と方法(用い方)の両方を整理・体系化しておくことが重要です。

 

我々算数・数学教育に携わるものは、以上の諸点を、他教科でも通用してしまう形ではなく、数学固有の内容として明確化していくことで、子どもが自律的に数学に取り組めるようになるための教育について考えていく必要があると考えています。そのために、数学者と数学教育学者が一丸となって日々の教育に取り組んでいます。

入学後、大学院生の方々がこれらの点について効果的・効率的に学んでいくために、数学科教育コース教員全員で話し合い、次にお示しするカリキュラムを構築しました。

数学・数学教育に関する講義

 

下図は1年次のカリキュラムのうち、数学・数学教育(算数教育も含む)に直接関わるものをまとめたものです。「数学自体の理解」「数学教育の理論」「実践力の育成」の3つの柱からなるカリキュラムを構成しています。

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①は前期に開講される講義です。数学教育に取り組んでいくためのスタートアップとして、数学自体の理解とそれに基づく教育観の形成を取り扱います。数学自体を取り扱う①は、数学と数学教育の双方を大切にする鳴門教育大学数学科教育コースの特徴といえます。

 数学教育について研究していくにあたって、親学問である数学の理解を深めることは欠かせません。例えば、数学的な見方・考え方を児童生徒に身につけさせようとするのであれば、前提としてそれを自らが獲得している必要があります。特に、数学を理解するとはどういうことなのかを再考することを通して、教員志望自身が「意味理解を伴わない解法暗記が数学である」「教師による丁寧な解説が重要である」といった数学観・教育観から脱却し、「数学を自分の中に構築していく」という態度を身につけることが大切です。①のキーワードは「数学の体系性」です。数学の体系性は算数・数学の双方において重要になる概念です。

 

▶ 代数・幾何教育の基礎演習解析・確率統計教育の基礎演習数学者による講義です。この2つの講義を通して、数学には体系と呼ばれる構造があること、体系は問題解決のための思考ツールになること、教科書も体系に基づいて内容が配置されていること、議論を体系的に積み重ねていくことによって教科書の内容(例えば収束性の定義)が厳密に定式化されることを学びます。それを通して、数学教育の前提となる数学自体の理解を深めます。​

 

​▶ 教育課題探究Ⅰ数学者と数学教育学者によるチーム・ティーチングであり、数学の体系に基づいて教育内容を視る力を養います。例えば、正の数・負の数の加法・減法は数直線と矢印で説明されることがありますが、それを数学の体系と結びつけることでより深い理解が得られることを学びます。​

②の講義は後期に開講され、①で学んだ内容をもとに、内容構成教材開発授業デザインの3つを通して、数学教育に関する理論と方法論について学んでいきます。②のすべての講義は数学者と数学教育学者によるチーム・ティーチングとして行われ、双方の視点を学ぶことができます。これにより、小学校から高等学校までの幅広い内容に関する高度な専門性を身に付けることができます。​

 

 ②(a)の講義は後期前半に開講されます。​

 

▶ 算数・数学の内容構成演習Aでは、自分で教科書のページを選択し、明示的には書かれていない定義・定理や方法知を認識する訓練を行います。また、そこで獲得した技能と数学の体系性に基づいて、教科書の内容自体をより良い形に再構成する方法を学びます。​

▶ 算数・数学の教材開発演習Aでは、数学教育学の理論(教授学的状況理論と教授の人間学理論(ATD)が中心です)に基づいて、単なる経験則や素朴な観察を排し、理論に基づいて教材を発明(設計)することの重要性と、その理論的な裏付けおよび方法論について学びます。

▶ 算数・数学の学習指導と授業デザインAでは、数学の創造性に基づいて、算数・数学に対する子どもの理解を創っていくための授業を自身の研究内容に合わせて構成する方法を身に付けます。

 

 ②(b)の講義は(a)の講義に続いて後期後半に開講されます。​

▶ 算数・数学の内容構成演習Bでは、教科書の内容で自分にとって正確な捉えが難しいと感じる部分について、なぜそれが難しいのか、どうすれば解決できるのかを数学に基づいて考えるとともに、発表と模擬授業の形で議論を行います。​

 

▶ 算数・数学の教材開発演習Bでは、統計手法を学ぶことに加え、教材開発の前段階(現状分析)と効果検証を担う力を養います。教育データを分析して課題を特定し教材を設計する、その効果を検定等で検証します。つまり、“良い教材”を感覚・経験のみではなくエビデンスでも語れる教師を育てることを目的としています。

 

▶ 算数・数学の学習指導と授業デザインBでは、それまでに学修した数学の体系、目標・目的論、指導論、教材論などを生かし、学習評価の効果・効率の観点を含めて、単元レベルの算数・数学カリキュラムを意図的・主体的に構成できる実践的研究者を目指します。

③の講義は後期に開講され、①、②の学修内容を生かして、学校現場で学ぶ子どもの算数・数学に関わる課題や今日的な教育課題を実践的に解決するための方法について学びます。 ​

 

▶ 教育課題探究Ⅱでは、次年度のフィールドワークB・Cにおいて算数・数学の授業を観る/構成するための視点と方法論(発問、机間指導、板書、多様な考え、等)のあるべき姿について再考します。学習指導案の作成や模擬授業、及びそれらを評価・改善する活動を通して、自身の研究の視点から課題解決を実現できるようにすることが目的です。

以上の講義に加え、二年間、指導教員とのゼミを行います(教育実践演習Ⅰ、Ⅱ)。指導教員との議論を通して、研究の仕方を学び、自身の研究を深めていきます。また,修了年次に提出する最終成果報告書の執筆に関する指導もゼミで行われます。過去のテーマとして次のようなものがあります:

【過去の研究テーマ】

・中学生における確率理解の変容とその実態に関する研究 ーサンプルサイズの影響に焦点を当ててー​

・着想の顕在化と比較・検討を重視した数学的な思考力・表現力の育成に関する研究​

・文字式のよさに気付かせるための研究 ―他者に説明したり、他者の説明を聞く活動を通して-​

・誤りを発見・訂正するための数学的問題解決過程の振り返りに関する研究 -自己の考えを批判的に捉える活動を通して-​

・日本の中学校における証明する活動に関する研究-アーギュメンテーション分析を通して-​

・初等 ・中等教育における文字式の学習に関する研究-コンセプションの分析を通して-​

・中等教育における統計的能力の育成に関する研究―標本調査に着目して―​

・証明する活動の改善に関する研究ー証明する水準に焦点を当ててー​

・生徒の学習意欲を高める数学の史実を取り入れた授業デザインについての研究

 

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研究活動

 

​下の図は,本コースにおける研究活動をまとめたものです。

 

▶ 1年次(長期履修生の場合は2年次)の4月から研究室に所属し、概ね週1回のゼミを通して、研究を行っていきます。学内の発表会として構想発表会、プレ発表会、学習成果発表会の3つが設けられており、自身の研究の進歩について、他のゼミの教員からコメントをもらうことができます。

▶ 1年次と2年次(長期履修生の場合は2年次と3年次)にはフィールドワークA・B・Cが設けられており、実際の学校現場で経験を積むことができます。また、院生の方々は各種学会・研究会にも参加しており、実際に自身の研究成果を発表されている院生もおられます。

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学習環境

 

院生室にて1人1台机が貸与されます。そこで食事をとったり、他の院生とコミュニケーションをとることで色々相談することができます。院生室は広く、学校の職員室のようになっています。

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院生室は7階建ての棟の最上階にあり、窓からはウチノ海が見える大変見晴らしの良い環境になっています。​院生は仲良く和気あいあいと過ごしています。鳴門教育大学の外部から来た人がほとんどなので、鳴門になじみのない方も心配ありません。また、学部の頃、文学部、工学部、経済学部等の教育学部以外の場で学んでいた人も多いです本学の名誉教授の方のご厚意で学習会を開催していますので、数学もしっかり​鍛えたい人にもおすすめです。​

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地域とのつながり

 

数学科教育コースは、例年、わくわく算数教室と鳴門理数塾(鳴門市教育委員会との連携事業)の2つを開催しています。わくわく算数教室(リンク)は小学生に算数の楽しさを伝えるイベントで、毎年多くの院生が補助として参加してくれています。鳴門理数塾(リンク)は鳴門市の中学生に数学の楽しさを伝えるために月一回程度のペースで数学科教育コースの教員による講義を行っています。こちらも大学院生の参加があります。

 これらのイベントでは少しアドバンスな問題を出題しています。児童生徒が我々が考えているよりもずっと高い能力をもっていることを目の当たりにすることができます。

就職支援

 

鳴門教育大学では教採に向けた支援を数多く行っています。学内には就職支援室(リンクが設置されており,集団面接・個人面接等に向けた数多くの支援行事が行われています。

​ また,数学科教育コースでも希望者には面接練習や授業作成の相談などを随時行っていますので,数学の面についても充実したサポート環境があります。

連合大学院博士課程

 

連合学校教育学研究科 (博士課程) とは,上越教育大学,兵庫教育大学,岡山大学及び鳴門教育大学の 4 大学が連合して後期 3 年のみの博士課程を設置し,以下の点を通して教員養成の改善・充実に資することにより,学校教育の質的改善・ 改革に貢献しようとするものです。

  1. 総合的・学際的な視点から学校における教育諸活動及び教科の教育活動に関 する実践的研究を通して,今日の教育課題の解決に資する,実践に根ざした 学校教育学の一層の推進とその方法の確立を図る。

  2. 上記の研究を通して得られた成果を基に,実践的能力を養う教育プログラム を確立し,教員養成大学等に供給する。

  3. 学校教育現場の実践的な経験を持ち,実践に根ざした学校教育学を教育研究できる人材を育成し,教員養成大学等に供給する。

  4. 実践的研究に裏付けられた研究能力を持って指導的役割を果たす専 門的職業人を育成し,都道府県教育委員会の教育センター等の各段階における現職研修の充実に指導的役割を果たす人材を供給する。

詳しくは,Web サイト 兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科 (連合大学院) をご覧ください。

〒772-8502 徳島県鳴門市鳴門町高島字中島748 鳴門教育大学 数学科教育コース

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