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令和7年度鳴門理数塾第5回

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2025年9月20日(土)に鳴門理数塾の第5回を開催しました。今回は秋田先生のご担当で、等式の性質から説き起こして方程式の理解を深める講義でした。

 移項に代表されるように、手続き的な解き方に傾倒し過ぎてしまうと、「なぜ移項ができるのか」や「何を行いたいから等式の性質を用いるのか」といった、理由や動機の部分がないがしろになりがちです。仮に授業で理由を学んでいたとしても、方程式を解き続ける中で、その理由が忘却されてしまうことも多いです。そうすると、思考というよりも条件反射的な決まった動作しかできなくなり「ちょっとひねられただけで解けなくなってしまう」という状態になる場合があります。従って、教える側は適宜「これってなんでだったっけ?」といった形で理由付けの部分を定着させるきっかけを与え続ける必要があります。

 数学は体系性をもった教科であり、1つ1つの操作には「その操作を行ってよい理由」があります。理由を気にすることは数学で最も大切なことの1つといっても過言ではありません。数学においては「簡単な問題」が基礎なのではなく「体系」こそが基礎であり、体系を盤石なものにすることは、応用力を高めることにもつながります。

 鳴門理数塾では、解き方や定石というよりも、「考え方」を伝えることを大切にしています。今回でちょうど折り返し地点になり、鳴門理数塾は後半戦を迎えます。【山中】

 

 
 

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